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ほぜんじ幼稚園

地域の商店や団体のみなさまのご紹介、今回はほぜんじ幼稚園です。

昭和25年に開園以来、毎年多くの卒園生が桃二小に入学する、ご縁の深い幼稚園です。

上村栄先生

現在、5代目の園長をつとめる上村栄先生。
ご自身も桃二小を卒業され、以前ご紹介した梅屋の岡村さんと同級生だそうです。

ほぜんじ幼稚園の母体である曹洞宗の保善寺は、文禄2年(1593年)に現在の神楽坂に開かれ、明治39年に上高田に移転しました。

門の脇に鎮座する獅子像

江戸時代には徳川家光が立ち寄り、獅子に似た犬を贈ったといわれる逸話から「獅子寺」とも呼ばれています。

初代園長 泰武季雄和尚 (隣は奥様)

初代園長は上村さんのお祖父様の上村季雄(すえお)さん。戦時中に保善寺の住職となられた季雄さんは、本堂で紙芝居を演じるなど、地域の子どもたちを楽しませていました。

幼稚園と同じ敷地にある本堂

戦後も幻燈やお話し会、舞踏など子どもたちへの活動を行い、やがて地域の方々の協力を得て、昭和25年に保善寺幼稚園として開園します。園長の他には教諭1人、事務1人。教室は大空襲を逃れた本堂を使い、22人の園児とともに小さな幼稚園が始まりました。

上村さんにお祖父様の思い出をお聞きしました。
「祖父はとても子供好きな人で、よく本堂で子どもたちと遊んでいました。誕生月の園児の写真を撮ってあげて、それをプレゼントしていました」

「自由な人で、幼稚園の行事があってもカメラを持って、風景やお花の写真を撮りに出かけちゃうこともありました(笑)」

晩年まで園児のご父兄と卓球を楽しまれるなど、大変気さくな方だったようです。

ちなみに、戦後まもない時期の開園には苦労され、季雄さんは趣味でコレクションしていた秘蔵のカメラ「ブラックライカ」を売却して開園資金をまかなわれたという逸話が残されています。

開園72年目の現在は、「生命尊重-いかせいのち」をモットーに、本堂でのお祈りや、年長生には座禅も行うなど、仏教に基づく保育を行なっています。一方で、文字や英語の指導、食事のマナーを学ぶなど、多彩な教育にも力を入れています。

長きにわたり地域の子どもたちを見守ってきた、歴史あるほぜんじ幼稚園。これからもよろしくお願いします!

ほぜんじ幼稚園のサイトはコチラ

上村さんからのメッセージ
創立100周年おめでとうございます。 「山の手の学習院」と言われ、上品で清らかなムードのある小学校と言われていました。 200周年に向けて健康で清らかな子供たちの育成に努力してください。 「がんばれ!!桃二小!!」