7月7日、PTA教養部による給食試食会が開催されました。保護者が子どもたちと同じように配膳し、同じ給食を食べるというイベントです。
コロナ禍で中止が続きましたが、3年ぶりの実施の今回、24名の保護者が参加しにぎやかな会となりました。
PTA教養部長と副校長先生のあいさつを皮切りに、なごやかに会が始まります。
「実はもう給食をいただいてきました」と副校長先生。
実は給食は校長先生や副校長先生が必ず「検食」を行い、味や量に変化がないか、異物が混入していないかを細かくチェックしています。それをパスして初めて子どもたちに配膳されます。
つづいて、栄養士さんから給食づくりについてお聞きしました。
「桃二小では、1日に380食の給食を7名で作っています」と栄養士さん。
日々の給食は、学校給食法や中野区教育委員会が発行する標準献立、さらに文部科学省が定める「学校給食摂取基準」「学校給食の標準食品構成表」に基づき作られているそうです。
学校の行事に合わせ、桃二小独自の献立を提供することも。リクエスト給食やカミカミ給食(よく噛むことを促す料理)はその一例です。
「『学校給食摂取基準』で塩分が2g未満になったのでけっこう大変です。汁物で調整しようと出汁の取り方をかなり工夫していますが、味が薄くなったねと言われるのが心苦しいです…」
毎日の奮闘ぶりがうかがえます。
「汁物の出汁ひとつとってもそうですが、手作りパン、コロッケ、ハンバーグなど手間のかかる献立もていねいに給食室で作っています」
シチューやカレーは既製品を使わず、小麦アレルギーの子どもたちも食べられるよう、米粉とバターを使ってじっくり炒めて作っているとのことです。
「食材は中野区が契約する東京都の指定業者や、学校ごとに地元を中心とした食材業者と契約していますが、リスクを分散させるため複数業者から購入しています。お肉屋さんは2社、お魚屋さんは3社など分散させることで、納品できないなど不意のトラブルを防ぐことができます」
また、アレルギー対策や衛生管理の仕組みをしっかり作り、調理の加熱前と後でエプロンや手袋、履物を変えるなどして調理しているそうです。
子どもたちが安心安全に給食を食べられるよう、食材の仕入れから調理、配膳に至るまで非常にていねいに取り組まれていることが分かりました。
説明が終わり、いよいよ試食です。子どもたちと同様に食器やお鍋をならべ、配膳の準備が整いました。
「給食をとりにきてください」の声で、配膳を待つ列ができます。
「給食係」役の教養部員が一人一人によそっていくと、「懐かしい~」という声が。
この日は七夕献立。枝豆ごはん、あなご入り卵焼き、そうめん汁、わかめサラダ、サイダーゼリー、牛乳というメニューでした。試食会は高学年と同じ量です。
手元にいきわたったところで、手を合わせて「いただきます!」
楽しい給食がはじまります。
「おいしい~!」
「給食で食べて、食べられるようになったものも多いね~」
はずんだ声がそこここから聞こえます。
いただきます、から20分。
「給食終了のお時間です」と声がかかりました。子どもたちと同じ時間です。
低学年や食べるのに時間がかかる子どもたちが、食べきれないけど残したくない場合には、希望すれば配膳の量を減らすことで対応しているとのこと。
給食を無事に食べきり、食器を片づけます。
食器はそれぞれのカゴに入れ…
牛乳パックは廊下の手洗い場で開いて水ですすぎ、ザルに入れたら後片付け終了です。牛乳パックを開くのが意外と難しかったです。
乾かした牛乳パックはリサイクルに出され、トイレットペーパーに生まれ変わって戻ってきます。エコですね!
子どもたちの日々の給食がどれだけの人たちに支えられているか、よく分かった一日でした。
ごちそうさまでした!
(PTA広報部)